・ ページ21
「「「会長!!」」」
準備室のドアが開くと、倒れているアメリが目に入る。
「会長!!大丈夫ですか!?」
「医務室ッ・・・」
アメリが声に反応するように起きる。
「だっ、大丈夫・・・」
「おケガは!?」
「ありませんわ」
「それは良かっ・・・」
「「「わ!?」」」
「あの・・・あと、なにか羽織るものを・・・この服・・・露出が多くて・・・はっ、はずかしいので・・・
あ、お義姉様・・・このような姿で恥ずかしいですわ」
アメリが自身を抱き締め、恥じらいながら言い、Aを見た途端更に赤くなる。
『・・・え?』
視線と言動にAが固まる。
「え、僕の姉さんですよ!!アメリさーん!!」
入間が衝撃の余り叫ぶ。
「ハッ・・・そうですね、私ったら、動転してたようで・・・ああ、恥ずかしい・・」
『えっと、取り敢えず毛布で全身かくして医務室行こうか』
アメリの豹変にAが困惑しながら、全身が隠れるほど大きな毛布を手渡す。
「ありがとうございます・・・あら、手袋なんてされてましたっけ?」
直接触れる機会を減らす対策として、着け始めた手袋にアメリが反応する、
Aは無言でアメリを引き上げる。
「「「ええええええ!?会長ぉぉおお!?」」」
立ち上がり、よろけてAに抱き着くアメリに全員が衝撃を受ける。
「皆さん、どうされたんですか?
おね・・・Aさんは騒がしいのがお嫌いでしたよね、ごめんなさい」
『・・・本当に、どうしたんですか?』
二度も言い間違えるだろか?
若干、引きながらAが問う。
アメリが不思議そうに首を傾げる。
「・・・足を捻ったかもしれなくて、運んで下さいませんか?」
コテンと首を傾げるアメリに悶絶する生徒会メンバー
断るなと視線で訴える上級生にAは溜息を吐き、アメリを抱き上げる。
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時