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「Aちゃんお願いだ、会場に様子を見に・・・」
『ねえ、このチケット、レアじゃないの?』
理事長室に呼び出され、不機嫌全開でチケットの束を机に叩きつける。
「わぁー・・脅迫?かつあげ??」
『押しつけられたのッ!』
オペラの言葉にイライラする。
「・・・おじいちゃん、嬉しい。そんなに愛されてるなんて・・・」
サリバンがシクシクと泣き始める。
『アリスがついてるし問題ないでしょ?ツムル先生にも売ったから会場に居るだろうし・・・』
「え?」
『飛びついて買ってくれたよ?』
「マジか・・・」
サリバンが衝撃に固まる。
「お前の気分転換になるとサリバン様はお考えになり、様々な口実を考えてらしたんだぞ?」
『悪魔の密集地帯なんて反吐が出る場所に行く訳ないでしょう?』
オペラの主張にAが溜息を吐く。
「だけどさ、嫌かもしれないけどさ・・・そういう場所だからこそ、Aちゃんの探してる悪魔が、居るかもしれないでしょう?」
サリバンの真面目な口調に、Aが舌打ちし、溜息を吐く。
「安心なさい、そういう訳なので私が警護してやります」
ハチマキ、うちわ、ペンライトを構えたオペラが言う。
『私欲丸出しで言うな』
「どうせなら楽しんだ方が良いでしょう?ホラ、Aも持ちなさい」
「うふふ♡」
『期待しても、持たん!!』
強引なオペラと押し問答していると、サリバンが嬉しそうにカメラを構える。
「入間様には内緒ですよ?」
『嬉しくない』
オペラが特別感を主張する。
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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時