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「Aさん、今日こそは絶対ぜーったい、観に来てくださいね!!」

『クラスメイト達が行きたいって騒いでるから招待する相手間違えてない?』

「それが普通なんです!一回私のステージを観てから、ちゃんと考えて返事し・・・」

『悪魔に注目されるなんて反吐が出る』

ケロリからの電話に、不快そうに即答して一方的に終話するA。
通話中に入間が放送室へ呼び出されていた。

「Aは居るか?」

「生徒会長!?」
「え、本物!!」

『生徒会なら入りませんよ?』

「今日は別の誘いだ・・・ちょっと、こっちへ来い」

興味なさそうに反射的に答えるAの手をアメリが強引に掴み外に連れ出す。

「今夜、空いているよな?」

『いえ、予定ありますし、無くても空かないです』

選択肢のない問いに、嫌そうに回答する。

「そうか、実はお父様が先日の非礼を兼ねてとチケットを送ってくれてな・・・」

『話を勝手に進めないでもらえます?』

「よいではないかッ!行ってくれれば3日は勧誘をしないと約束しよう!」

『生徒会の先輩と行けばいいでしょう?』

「会場では素がでるやもしれんし・・・恥ずかしいだろッ」

『・・・入間を誘えばいいでしょう?』

「いや、それは無理なんだ」

『悪魔が多い場所は不快になるんです』

「だからこそ克服も兼ねて行こう!倒れても私が介抱してやるからッ!」

『だから先約があるので行きません』

「私以上に大事なのかッ!?この私が、ここまで誘っているのだぞッ!!」

カッと元気に叫ぶアメリの声が響き、ドタドタと倒れる音がする。
教室の扉から様子を見ていたであろう問題児達が唖然とし、赤面する。

『いい加減、どいてもらえません?それとも・・・見られたいのですか?』

熱心に口説くあまり、Aへ壁ドン状態だったアメリ。
急に楽しむ様に、アメリの頬を撫で揶揄う。

「なっ・・・違う・・・断じて、違うからなッ!!」

別の意味で迫っていた疑惑の視線に、気づいたアメリが赤面して逃げる。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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