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「そういえば、散財させるんでしたよね?」
『・・・そうだったね、ソコからアッチまで全種買ってきて♡』
「だそうです、サリバン様お金ください」
オペラの言葉にAがマスクを燃やしながら告げる。
キリリとサリバンに両手を出すオペラ。
「・・・うん?」
サリバンが不思議そうに首を傾げ、入間が目を輝かせる。
「姉さんかっこいい!サラッと言えるのかっこいい!」
『オペラ戻ってきたら、言ってみなよ?反対側の・・・』
Aが入間に指示を出す。
「う〜ん、入間君が毒されちゃってない??ま、いいんだけどね♪」
「そういえば、おじいちゃん仕事は大丈夫なんですか??」
「え、僕邪魔に思われてる??
師団参観には帰るっていったじゃん!?」
入間が気遣ったのに、誤解されサリバンがビエーンと泣き出す。
「何言いやがったんですか?大衆の前ですよ??」
オペラが不機嫌そうに、Aを問い詰める。
Aは舌打ちをする。
『なんで私が人目を気にしなきゃいけないの?コレは私関係ないよ?』
「ほう、惚けるのですか?」
「あ、あのオペラさん・・・僕がお仕事大丈夫かきいたら誤解したみたいで・・」
入間が申し訳なさそうにオペラの服を掴み言う。
「・・・ああ、無視でいいですよ」
正確に把握したオペラは、キリリと言い入間に甘味を手渡す。
「ありがとうございます」
『あれ?言わないの??』
素直に受け取る入間にAが首を傾げ、サリバンも嘘泣きをやめ楽しそうに見守る。
「いかがなさいましたか?」
「えっと、あの・・・オペラさん!・・・アソコの屋台からアッチの屋台まで、人数分買ってきて・・・ほしいです」
入間が照れて赤くなりながら、必死に伝える。
「かしこまりました」
ヒクリと一瞬オペラの頬が引き吊る。
『ついでにアレも追加で』
「・・・。」
Aの声を完全に無視する。
「やっぱり怒っちゃいましたかね?嫌だったでしょうか?」
入間が心配そうにきく。
「そうじゃなくて、入間君の可愛さに頬が緩まないように逃げただけ♡」
サリバンが微笑ましそうに答える。
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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時