・ ページ33
「さぁ者ども！本祭だ！！」
「よし！あとは時間に合わせて花火を打ち上げるんだよね？」
「はい！お身体の方はどうですか？」
「おじいちゃんに回復の魔術をかけてもらったから・・・ムリしなければ大丈夫、おくすりもずっしりともらったし・・・」
「次の打ち上げまで時間もありますし、披露巡りでも行きますか？
お疲れでしたら私めがおんぶいたします！！」
「行きたい！けど、歩けるから大丈夫」
おんぶを断られアスモデウスが落ち込む。
「ウァラク家口上！長女クララ！・・・」
元気いっぱいのクララに続き家族の自己紹介が始まり、２人は固まる。
『わぁーそっくりだね・・・』
クララ一家が居なくなるとAが嫌そうに言う。
「姉さん！！もう、大丈夫なんですか！？」
「昨夜も入間様を放っていたし・・・体調が悪かったのか？」
入間がAに駆け寄り、アスモデウスが首を傾げる。
『大丈夫、どこから見に行く？』
「いや、顔色悪いぞ？」
アスモデウスがAに指摘する。
『オペラと追いかけっこさせられてるだけで、問題ない』
「え！？」
「大丈夫とは言えんだろうッ！？」
入間がおくすり袋から何か使えないかとガサガサ漁る。
アスモデウスが慌てたように言う。
「アリスちゃ〜ん♡
んもーぅ、アリスちゃんてば♡
アムちゃんを置いていくなんてひどいわん♡
急いでお仕事ほっぽってきたのよ〜♡」
青褪め震えるアスモデウスに抱き着くアムリリス。
「母上！？なぜっ、ダヴィデの監視は・・・」
「彼なら私の
「ダヴィデ！！」
嬉しそうなアムリリスにアスモデウスが涙を流す。
「あら、貴女が噂のAちゃんねん♡」
入間を背に庇い、警戒していたA。
ふわりと甘い匂いがして柔らかな・・・
「とっても美味しい」
「母上！？」
「いいじゃない女同士なんだし、あら？」
「Aッ！！気をしっかりと・・・」
「アズくん？？え、姉さん、どうし・・・」
フラリと倒れるAを支えながら、困惑したように入間がアスモデウスを見る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
