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「入れてください！先輩！！」
『入間！？』
「そない表情もできるんやな〜」
外から聞こえる声に、Aが焦る。
キリヲは楽しそうに眺め、入間を招き入れる。
「やっ、歓迎するで入間くん」
「キリヲ先輩！？その格好は・・・」
「あー祭りやし、気合いいれよかなと
しかし、ここまでたどり着くなんて凄いなぁ君は」
「学校中にバリアが・・・あれって・・・先輩のバリアですよね？」
「せやね、サプライズイベントて言われて笑ったわぁ」
「花火を持っていったのも先輩なんですね」
「せやね」
「じゃあ、
「爆発させるんよ 学校をぶっ壊すために・・・君の花火をAちゃんの魔力で、な？」
装置の前にあった布を取ると、透明な箱に閉じ込められたA。
入間が驚き固まる。
「姉さん！？・・・なんで、なんでこんな酷いことを・・・」
「せやね、僕の生まれた時の話したろ」
「でも、その前に姉さんを解放して下さい！！僕が、代わりに」
「それじゃ、あかんねん・・・ちゃんと、聞いてな？」
『入間！誰でもいいから教師を呼んできて！！』
「話し聞いてゆうたよな？それに弟だけ逃がすつもりなんか？？」
イラついたように透明な箱を蹴るキリヲ。
Aは動じることなく睨み上げる。
「・・・理不尽な力に屈する彼女を見て・・・僕は実感した
あの表情が頭から離れへんのや
彼女の絶望した表情がっ、何度も何度も、頭に浮かぶ度に思うねんっ
”ああ もっかい見たいなぁ”て」
「えっ・・・」
「不思議やったんよ、周りが失望の表情で僕をみつめる度に
僕の胸はきゅっとした！
単純な話やったんや
彼女のおかげで、この感情がなにか気づいた
あの時、絶望する彼女の表情を見て、僕は・・・めちゃめちゃ興奮した！！」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
