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「Aッ!」

『わぁ〜』

緒事情でケルベロスに捕獲されていたAは、突如現れたガラスに乗るように飛ばされる。
珍しく焦ったカルエゴの声を他人事のように感じる。

「うーん、なんでしょうね、この壁は!
 かったいなー、この強度ならAちゃんは打ち上げられた感じですかね?」

「おい 新任どけ番犬の鉤爪(ケルベロビュート)

「おぉ〜すご・・・!?修復した・・・サプライズ企画にしては全力すぎません?」

なんだこれは・・・どれ程の魔力を練り込めば、こんな代物を創り出せる?
9(テト)”・・・いや、”10(ヨド)級の悪魔の魔術でなければ
破壊できない代物など・・・

「Aが短気を起こさなければ良いが・・・仕方あるまい。
 いくぞ、新任・・・貴様の案を採用する」


〈はいはーい、皆さんきこえる〜?
 びっくりしたかな?
 しかし安心めされい!
 これは魔術開発師団と遊戯師団が共作したサプライズイベントだよ!
 透明な壁をよけて進みゴールを目指せ!
 学園全体が迷路だ!
 上位ゴール者には賞品もあるよ!お楽しみに!
 中庭にある中央広場がゴールだ!!さあ急げー!!〉


「建前は以上!ありがとね放送師団の諸君!」

「はぁ、だっ大丈夫ですか先生、こんな企画プログラムには・・・」

「サプライズだもの!
 ねっ!カルエゴ先生!」

「・・・ええ、これでひとまずは落ち着くでしょう」

「生徒の混乱をさけるのが第一です
 今日はお祭り!台無しにはさせませんとも!
 開発師団と遊戯師団には私が話しをつけますよ!」

「・・・では、中央広場の教師は避難してくる生徒の点呼と誘導
 残りは原因の究明とAの捜索へ
 新任!貴様は現在の状況を理事長に連絡!」

「ハイ!」

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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