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「帰れない?」
「うん、なんか人間界への不正渡航の疑いとかで・・・
魔関署に取り調べ受けてる」
「なるほど、で、懲役は?何年?
Aを屋敷に引き止めてたのに、無駄でしたね」
電話越しにオペラが溜息を吐く。
「判決が早いよ!!ただの聴取だって!!!それよりAちゃん来てたの!?帰る!今すぐ帰る!!」
「冤罪なんですか?逃走すると心証悪くなりますよ?」
元気に叫ぶサリバンにオペラは淡々と返す。
「もちろん!だって、バレる訳ないもん!」
「自白してますね」
「とにかく!妙なことには違いないよ・・・
入間くんは?さぞ心配で食事も喉を通らないんじゃ・・・」
「Aにべったり甘えながら、食後のゲームしてますね
とても幸せそうですよ」
「なにその光景!??僕見た事ないよね!!!
ずるいずるい!すぐ帰るから!
師団披露には絶対行くからね!
それと今のうちにAちゃんの家を破壊してしまおう!
今なら僕が疑われることは・・・」
『最低』
「え!?ちょ、オペラ!??今、変わってたの??」
「ええ、Aの声を聞いて元気を出させようかと思いましたが・・・自滅しましたね?」
呆れたようなオペラの声を最後に電話が切られる。
「アンリくん、どうしよう?ちょっと、釈明に行ってきていいかな?」
「・・・お気持ちは理解できますが、先にこちらの釈明もしくは自白をお願いできますか?」
項垂れ慌てるサリバンに、アンリが頭痛を覚える。
「Aちゃんだよ?」
「保護をお願いしていましたが、SDも居るし大丈夫でしょう・・・A関連で人間界に?」
「まさか!解決策もないまま連れて行ったら逆効果でしょ?それに壊れちゃうかもだし・・・」
「Aに強請られたとかでもないんですか?」
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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時