欲深いのは悪魔か人間か３ (ページ12)

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「師団披露(ﾊﾞﾄﾗﾊﾟｰﾃｨｰ)？」

「師団による発表会、もとい新入団員のお披露目会ですね
　催し物や出店で賑やかな行事です
　そして何より師団披露は１年生の親が見学に来ます
　入学した子の様子を見るのに丁度よい行事ですから」

「成程！・・・つまり、授業参観だ！」

「教師陣、特にカルエゴ君は多忙な時期ですから・・・珍しく仕返しされたんでしょう？」

オペラの説明に頷く入間。
ビデオカメラを返却するAはビクリと落とし、オペラが素早く回収する。

『言われた通りに録画してきたし、返却したから帰る』

「まちなさい、まだ話は終わってません」

素早く踵を返すAだが、オペラに肩を摑まれる。

「えっと、姉さんが持ってたのはオペラさんの指示だったんですね
　オペラさんが運んできた機材とか更に本格的では？」

入間がオペラがガラガラと運んできた機材に困惑する。

「サリバン様が、今から準備するといってきかなくて・・・」

「で、本人は？」

初日のプレゼント攻撃を思い出し身構える入間。

「先ほど、おでかけに・・・
　本日は、重要な定例会議
　魔界の英傑たちによる【13冠の集い(ｻｰﾃｨｰﾝﾃﾞｨﾅｰ)】ですので
　だから、今夜はAも泊まっていきなさい」

『嫌です、今日は機嫌悪いから帰る』

「平常運転で何よりです・・・人間(入間)様と私が２人っきりですが、良いのですか？」

オペラが一呼吸おき、Aの耳元で囁く。

『いや・・・』

問題ないと、殺さないでしょう？と言いかけたAだが、入間の純粋な視線に呑みこみ舌打ちをする。

「よかったですね、入間様」

「え？姉さん凄い嫌そうだし何を言ったんですか！？」

『・・・オペラって大人気ないから嫌い』

「おや、これでも加減してあげているでしょう？」

厭そうなAとは対称的に嬉しそうなオペラ。
入間の謎は深まる。