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『そんなに大切なら、私から引き離せばいい』
Aがカルエゴへ告げた直後、ドアが破壊される。
「ちょっと、待って！生徒相手に何考えてたの！？」
焦ったようなバラムがAを庇う様に間に立つ。
「・・・邪魔するな」
『追いかけっこはやめたの？』
カルエゴとAの態度に溜息を吐くバラム。
「Aちゃん、言ったでしょう？・・・味方だって」
『無差別に
「私に怯む程度の貴様に出来るのか？」
優しいバラムとは違い、カルエゴは冷たく嗤う。
『シチロウの気持ちは嬉しいけど、プライベートにつきあわせるつもりはないよ？
魔王を召喚した方が手っ取り早いでしょう？』
「それでも、僕は・・・」
「なあ、シチロウ・・・その感情は教師としてか？それともプライベートか？」
カルエゴの問いにバラムが驚いたように瞬きをする。
『単なる好奇心を過大解釈しないでもらえます？気持ち悪い』
Aの冷たい言葉にバラムが固まる。
「こんな暴言ばかりの馬鹿を、これ以上庇う必要があるか？
今後、シチロウの立場が危うくなる可能性が高い」
「僕はね、キミたちの言葉が真実か嘘なのかわかるんだよ？
でも、そうだね・・・周囲の視線とかAちゃんの立場とか考えれてなかったのかもしれないね・・・」
『・・・シチロウが一番の大馬鹿だと思うよ？』
「酷いなぁ〜」
ヘラリと笑うバラムに、カルエゴは溜息を吐く。
「・・・貴様等へ使い魔授業の説教がまだ、だったな？」
『シチロウ頑張って！』
「え？等ってことは僕だけじゃないでしょう？」
「一番叱られるべき阿呆が逃走するな、座れ」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
