欲深いのは悪魔か人間か １２

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ボフンと煙をたてて消えるカルエゴ。
オペラが勢い余って前のめりになり、持ち直す。

「イルッ・・・マッ!!」

状況を把握したカルエゴが叫ぶ。

「ﾊｯ・・・え？・・・あれ？・・・ごめんなさいぃぃ！！」

入間は呆然としており、数回瞬きした後に衝撃を受けたように謝る。

「おや？」
『自滅？？』

オペラとAが顔を見合わせる。

「本当に申し訳ございませんでした！！なんか寂しいなって思ってたんですけど・・・無意識でッ！」

召喚解除を即座にして、土下座する入間。

「そういう展開？？」

入間の前に着地したバラムは苦笑して、入間を抱える。

「相変わらず陰湿魔力ですね」
「バカ力め」

オペラとカルエゴは不完全燃焼のように睨み合う。

「スト〜ップ！！いいかげんにしてください２人とも！
　いい大人が校舎でドッタンバッタン！なにやってんですか」

「理事長の許可は取りましたよ」

「そもそも・・・イルマくんの意見はちゃんときいたんですか？
　カルエゴくんもちゃんと話し合ったの？？」

バラムの問いに２人がそっぽを向く。

「・・・もう手遅れだ・・・クッソ・・・」

カルエゴが腹立たし気に言い、舌打ちをする。

『１日中使い魔と一緒に過ごしたのに寂しかったの？』

「あ”？」

「いえ、えっと・・・戦闘の時に、姉さんは今後も中心なんだろうなって思って、でも僕はきっと・・・今後は蚊帳の外というか仲間外れになるんだろうなって・・・」

ポロリと涙が零れ、腕で止めれと拭きながら言葉にする入間。

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