欲深いのは悪魔か人間か １２

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「・・・正義の悪魔たち！！問題児(ｱﾌﾞﾉｰﾏﾙ)13(ｻｰﾃｨｰﾝ)！！」

「「ヒュー」」
「「いいぞ〜！」」

映像が流れると歓声が上がり、推しの生徒名を叫ぶ。

「さあ！２年生問題児クラス昇級試験を見ようと外庭に大勢のギャラリーが集まってます！！
　ただいまご覧いただいたのは試験のイメージＰＶです！
　学校ＨＰにて公開中！！後ほど、希望者には無料配布もあるそうです！」

コメント
”カッコイイ！”
”さすが音楽祭優勝クラス！”
”こんなことに予算を使うな”
”楽しみ！”
”アブノーマルノリノリだな！”
”ん？１名足りなくないか？”
”××様が居ない・・・だと・・・”

「ＨＰのコメントに個人名は記載できない仕様になったようです
　特定の生徒について記入しようとするとアカバンされるので、要注意！
　では今一度！ルールの確認をしましょう！」

ＨＰのＰＶコメント欄が、高速で削除される姿をみながら察する生徒達。

「ハート風船をつけた１年生を守りぬきましょう！
　教師陣に２人のハート風船を割られてしまったら即退場だよ！」

「さぁこのルール、いかがでしょう！会長！！」

「ウム、自分の身ではなく他悪魔を守るというのはなかなかにハードルが高いな」

「新体制の試験とのことですが！楽しみですね〜」

「はい！１・２年生合同ということで新１年生の実力を２・３年生が見るいい機会にもなりますね！」

「新体制といえばAさんだけ別ルールでの参加らしいですね！」

「同じフィールドであって、異なる試験と聞いている・・・が、正直言って大人しく、同じ試験に参加申請したほうがマシだと思う内容だった
　嘆願書も・・・いや、なんでもない」

アメリは言いかけた言葉を呑みこみ、笑みを浮かべる。

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