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「・・・今、なんて?」
『拒否します』
「という訳で、ごめんね?今まで充分調べさせてあげたんだし、充分でしょ〜」
「サリバン様!!そういう問題では・・・第一彼女の体調も含め・・・」
アンリがソファーから立ち上がる。
「だってぇ〜Aちゃんがウンザリしてるみたいだしぃ〜見ての通り健康そうだしぃ〜」
デレデレと全面的にAの肩を持つサリバン。
『ほぼ悪魔である事の確認に、何の意味があるんですか?』
「キミこそ急に何故なんだ?今まで文句を言って・・・いたが・・・」
アンリは言い淀みながら眼鏡をなおす。
「アンリくん、Aちゃんが嫌だと言っている」
「ですが・・・」
『六指衆が私の敵かもしれないという仮説から・・・何か進展、確証はありましたか?
貴方から好転の話を聞いた事がない』
サリバンとAが不機嫌になり、アンリが溜息を吐く。
「・・・何か検査を受けられない事情でもできたのかい?」
『無意味な事に割く時間が惜しいと思っただけです・・・アメリ嬢が、ハンバーグ作りたいと煩いのですが何故ですか?』
Aの口から出た言葉にアンリの眼鏡が割れる。
「あ・・・アメリが・・・勿論、断って・・・いや、傷つかないように上手く断っているのだろうなッ!?」
『忙しいから無理と断ってますよ?』
「・・・今年の入学式の日、娘に何か言ったりしていないよな?」
『私の家に来たい等と世迷言を・・・』
Aの表情から察し、アンリが止めて溜息を吐く。
「何故、私の娘に・・・辛辣なのかな?」
『”関わるな”と先におっしゃったのは貴方ですよね?
それに悪魔と馴れ合うなんて、反吐が出る真似を何故・・・率先すると思うのです?』
「アンリくん、大丈夫!僕とオペラの方が辛辣に扱われてるから!」
「・・・サリバン様・・・御言葉ですが・・・いや、彼女に関しては致し方ないですね」
何故か嬉しそうなサリバンに、アンリは言葉を呑みこみ溜息を吐く。
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E(プロフ) - つなさん» ありがとうございます!時間みつけて頑張って更新して行きます^^ (4月6日 16時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 面白すぎて一気読みしちゃいました…凄く読みやすかったし、見ていて飽きない作品でした!!更新楽しみにしています!無理しない程度に頑張ってください! (4月5日 22時) (レス) id: 1da23f1cee (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます!励みになります^^ (3月30日 19時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 一気に読んでしまいました!凄く読みやすくて面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!!生徒も教師も他の悪魔たちも大好きなので沢山のキャラが登場して嬉しいです☺️また、1からじっくり読んできます!! (3月30日 1時) (レス) id: 6be13b1f31 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - みかくろさん» ありがとうございます!心臓破りどうするかの方向決まったので、頑張って更新頑張ります^^ (3月27日 20時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E | 作成日時:2024年3月10日 23時