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「今日はどの道でゆく〜?」

「正門よりは講堂の横を抜ける方が静かかと思いますが」

「うん!そうだねぇ・・・姉さんどぅわっ!!」

1年生が集団で走り抜け、入間はAに引かれ衝突を回避する。

「・・・すごい人だかり・・・姉さんありがとうございます」

「大丈夫だったか?」

咄嗟に前に出ていたアスモデウスが振り返る。

「なになに〜?かけっこ!?」

Aの後ろに隠れたクララが顔を覗かせる。

「アホクララ!!Aを盾に隠れるとはッ!!」
「いいでしょ〜」

「「1年生の位階がでたぞ〜!!」」
「「おおおぉ」」

「飛行試験終わったんだ!」

「フム・・・そのようですね・・・ん?
 あの枠は何でしょうか・・・見たところ1年生の上位者のようですが・・・」

「お教えしましょうか!?」

『これが上位者?』

「ああ・・・これが例年通りの結果だ」

全知全能の扇子を広げ、クララの手を取る男を無視し
怪訝そうなAにアスモデウスが答える。

「姉さんとアズ君って・・・やっぱり凄かったんだね!!」

「いえ!凄いのはAと入間様です!」

目を輝かせる入間にアスモデウスが照れながら謙遜をする。

「ああ・・・実物は麗しくなんと眩い花なのでしょう!!」

Aの前に膝をつき、手を取ると口づけをする。

「お初にお目にかかります、どうぞゼゼとお呼びください!」

『興味ない』

迷惑そうに手を振り払い、手袋を外すとアスモデウスが素早く焼却する。

「ああ・・・噂に違わぬ気高さ・・・お会いでき幸栄です!!」

新しい手袋に着け返る間も、嬉しそうなゼゼ。
アスモデウスが冷たく見下ろし、立ち塞がる。

「それぞまさしく選ばれし26名!!輝かしき1年生のトップ悪魔!!
 A様やアスモデウス様・・・貴女のような美しく輝く花には遠く及びませんが・・・」

ゼゼに手をとられ、首を傾げるクララ。

「なっなん!?」

入間が困惑したようにクララの腕を引き、離す。

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E(プロフ) - つなさん» ありがとうございます!時間みつけて頑張って更新して行きます^^ (4月6日 16時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 面白すぎて一気読みしちゃいました…凄く読みやすかったし、見ていて飽きない作品でした!!更新楽しみにしています!無理しない程度に頑張ってください! (4月5日 22時) (レス) id: 1da23f1cee (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます!励みになります^^ (3月30日 19時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 一気に読んでしまいました!凄く読みやすくて面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!!生徒も教師も他の悪魔たちも大好きなので沢山のキャラが登場して嬉しいです☺️また、1からじっくり読んできます!! (3月30日 1時) (レス) id: 6be13b1f31 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - みかくろさん» ありがとうございます!心臓破りどうするかの方向決まったので、頑張って更新頑張ります^^ (3月27日 20時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:E | 作成日時:2024年3月10日 23時

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