欲深いのは悪魔か人間か １２

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「そもそもなんで、僕に召喚シールをはろうと？」

「だってッ！こんな面白そうなこと放っておけなくて！！！」

地面に降ろされたリードがイルマの問いに叫ぶ。

「こっ、好奇心！？」

「そもそも僕らはモフエゴ先生続投派なんだよね！面白いし！」
「まぁ、普通に１３時間過ごされてもつまんないよね」
「ちなみに賭けは”継続”が優勢です！」

「んんっブレないね！！」

「軍曹に６万とられて金欠でして」

「Aちゃんとバラム先生は相思相愛だったでしょ？引き離すだなんてあんまりじゃない？」
「さっきも召喚シール貼れそうでしたし・・・」

『その表現は気持ち悪い』

エリザベッタとケロリに、Aが厭そうな表情を浮かべる。

「ハッ！ヤキモチでござるか！？」
「な〜る！」

「馬鹿しかおらんのか・・・教師を使い魔になど許されん！！それに、親子的な意味合いだから勘違いしてやるな・・・シチロウが不憫だ」

「そもそもどうやって悪魔を使い魔にしたの？」
「俺も気になる！」

『サリバン家に伝わる禁書に載ってて・・・方法を口外すると爆散する』

ニコリとAが嘘を吐く。
あまり穏やかな表情をしないAだからこそ、不意をつかれる。

「燃やしてしまえ」

『え、嫌です』

「そうですよ！僕まだ読んだことないのに！！」

「禁書の意味を理解しとるのか？」

入間の頭を捻るカルエゴ。

「いっいだだ・・・先生、痛いです！！」

「だろうなッ！」

『・・・ｯﾁ』

入間に説教をしている隙に携帯を出したが、簡単に阻止される。

「厄介事をこれ以上呼びこむなッ！」

「ねえ！他にどんな禁術知ってるの！！」
「禁書ってリスクないの！？」
「話せないなら書いて！！」

『いくらで？』

「売るなッ！！秘術を売るな馬鹿者ッ！！」

問題児達からAを引き離すカルエゴ。

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