欲深いのは悪魔か人間か １２

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鈴木入間１５歳。位階(ランク)”5(ﾍｰ)”。
悪魔学校バビルス２年生になりました！

「オペラさん、いってきまーす！」

「いってらっしゃい！A様のお迎えは無理しない範囲で大丈夫ですからね！！」

「はい！」

オペラさんは、姉さんが大好きなんだろうな。
毎朝のように僕に向かってああ言って、名前を呼びたいんだと思う。
姉さんの名を口にしない日はないと思う。
おじいちゃんは先にバビルス行ってて、お仕事大変そう。

「入間様おはようございます！」
「イルマちおはよー！」

大きな門の外に待機していたアスモデウスとクララが元気に合流する。

「２人ともおはよ！」

２年生の日々は、なんというか・・・開始早々慌ただしく・・・

「入間様、本日はどうなさいますか？」

「寄ってもいいかな？」

「勿論です！」

「Aちゃん、今日は居るといいね！」

嬉しそうなアスモデウスは、一体いつから姉さんに片想いをしているのだろうか？
僕だったら、絶対挫けているだろうな・・・

『・・・おはよう』

「「おはようございます！」」
「おはよー！」

今朝も、何故か疲れている気がする。

「寝不足か？」
「疲れてるん？」

『両方』

「え、大丈夫ですか！？」

『昨日の朝、庭を燃やして、帰ってから再構築して疲れた』

「燃やすのは任せろ！」
「どんな庭にしたん？？創るの得意だよ！！森ならば任せんしゃい！！」

今では普通に２人とも会話してるけど、やっぱりスケールが違うなぁ・・・

「魔力測定の再検査って、あるのかな？」

『面倒だから基礎でいいって昨日言ったからないんじゃない？』

「ええ、お２人の測定値を機械で測るなど最初から不可能なのです！」

やっぱり姉さんは優しいなぁ・・・

「おっ！ニヤニヤしておる・・・どうしたん？」

「へへへ・・・いつも通りで、姉さんが居るのがいいなって・・・」

「はい！いつも通りです！！」

『本当に試験とか測定嫌いなんだね』

「ちょっ！そうじゃないです！！僕、本当に毎日が楽しくて！！だから・・・ありがとうございます！」

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