欲深いのは悪魔か人間か １２

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「珍しいな、何かあったのか？」

アスモデウスがAに問う。

『・・・そんな気分だった』

「・・・そうか」

机に伏したまま、興味なさそうに答えるA。

「アトリ先生は知り合い？」
「本当に会ったことある悪魔だったの？？」

『記憶にない』

ジャズとリードが顔を見合わせ頷く。

「「男子集合！！男子会だ！！」」

かけ声と共に、別室へと移動する。



「何が気に食わないんです？属性違うじゃないですか」

男子が居なくなるとケロリが問う。

「属性？」

「性格もキャラも全然違うわよね」

クララとエリザベッタが、首を傾げる。

『全て』

溜息と共に吐き出された言葉。

「もっと詳しく！初対面でそこまで興味持つの初めてでしょ！」
「私も、気になる！！」

ケロリとエリザベッタが目を輝かせる。

「新任の先生きらい？なんで？？」

クララは不思議そうに首を傾げる。

「アトリ先生は騒がしそうだから、何となくわかるわよね？」
「あと、典型的なナンパ口調もアウトですよね！」
「なんぱ？」

「でも、シーダ先生は物静かだったわよね！流れるような体術には驚いたけれど・・・」
「ええ・・・もしかして・・・押し倒されたのが原因？」
「・・・ナデナデの子供扱い？」

『・・・。』

「でも、本当に気に入らないなら・・・クビにしてしまえばいいんじゃない？」
「面白そうな先生ではあったけれど、理事長が権限もっているんでしょ？」

ケロリとエリザベッタの言葉にAが立ち上がり、教室を出る。

「「え？」」

冗談で言ったつもりだったのにと、顔を見合わせる。

「なんで？追いかけ・・・」

クララを止める２人は首をふる。

「いくら理事長でも、正当な理由がなければ解雇は無理よ」
「時間的に師団室に行っただけよ・・・きっと」

面白そうだと笑みを浮かべクララを宥める。

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