欲深いのは悪魔か人間か １２

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バビルスに潜入する際・・・接触を最小限にすべき悪魔が３人
１人はサリバン、あとはナベリウスの番犬と・・・
それに並び立つ高位階(ハイランク)”守護の白鴉(ガーゴイル)バラム・シチロウ



「ごめんね！簡単なものしか出せないけど
　王の教室(ロイヤルワン)行った帰りだよね？
　Aちゃんって悪魔見知りすごいから、問題起こしてないか気になってね」

ニコニコとバラムが魔茶を差し出す。

「や〜どもども！
　俺らもバラム先生とは喋ってみたかったんでお呼ばれ嬉しいな〜」

「わっ、そうなの？嬉しい」

「あの、アトリが失礼を、しました、ごめんなさい」
「え〜シ〜ちゃん！？」

アトリの頭を強制的に下げさせ、シーダが冷や汗を流す。

「ナ、ナンパみたいな初対面に・・・悪気は、なく・・・」

「あ〜・・・うん、そっかぁ・・・誤解なんだよね？」

ビリビリとした空気にシーダは激しく頷く。

「やだなぁ〜どこかで見かけた気がしたから、聞いただけですってぇ〜・・・ガキに興味ないです」

軽口を叩く度に重くなる空気・・・アトリは真剣に答える。

「そっか、Aちゃんのストーカーじゃなくて安心したよ
　・・・さてと、それでキミたちはどうして、教師になろうと思ったんだい？」

じっとりとした威圧感を消し、ニコニコと話題を変えるバラム。

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