欲深いのは悪魔か人間か １２

・ ページ22

「いや〜ガキはテンション高ぇ〜な〜
　でもファーストコンタクトは上々！じゃなぁい？」

「・・・うん・・・彼女には何処で接触してたの？」

「大丈夫だってぇ！ちゃあんとぜ〜んぶ忘れてるよぉ
　Aちゃんだっけ？たしかぁ・・・クラブ！！
　その時の事も、遊園地(ｳｫﾙﾀｰﾊﾟｰｸ)で俺らが接触した事実
　話した内容、行動その他・・・ぜぇ〜んぶ消える
　ウー兄の魔術は完ペキさ
　俺らはただ、任務に集中すればいい」




デルキラの遺物を探し出して持ち帰れ
なんでもいい、ヤツの痕跡が残っていそうな物なら
在学中に創ったモノ
書き記した書物から、その時使った万年筆まで・・・デルキラに関する物すべて
一番クセぇのは”王の教室(ロイヤルワン)”だ
デルキラが在学中に一番長く居た場所だからな
教室で遊んでるガキどもは上手く使え
邪魔だと思ったら・・・まぁ・・・２、３人なら消してもいいぞ
っと・・・だが、こいつらは例外だ
理事長の孫”A”と”イルマ”
この２人は、使い道もある
だから、万が一何か気づかれたり、勘繰られた場合はデルキラの遺物と同様・・・ここまで生きた(・・・)状態で持ち帰れ(・・・・)いいな？


「サリバンの孫にしてランク”7(ｻﾞｲﾝ)”のAと、”5(ﾍｰ)”のイルマ
　セットで持って帰るのが望ましいって・・・一体なにに使うんだかねぇ
　まぁロクなことではねぇ〜わなぁ〜」

楽しそうに笑うアトリ。
シーダは警戒したように思案する。

「シ〜〜ちゃ〜ん、何にテンション下がってんのか知んね〜けどさぁ〜大丈夫だって！
　楽しんでいこぉ〜よぉ〜ねっ！
　あ！Aちゃん気に入ったんなら、勧誘してみるぅ？
　因みに俺は惨敗でぇ〜無視されたけどぉ〜シ〜ちゃんなら大丈夫じゃなぁい？」

「え？」

「なんなら一杯やる！？パァ〜っと決起会！
　俺らの教師生活の門出に〜カンパ〜イ！」

「「！！」」

「・・・っとと！ごめん！驚かせちゃったかな？新任の先生たち・・・だよね
　ちょっとお話いいかな？」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す