・ ページ16
『・・・喚んだ覚えないし、重い』
「目覚めてすぐ言うことか?薄情だねぇ〜」
不機嫌そうなAに対し、泣き真似をするデルキラ。
「一応、言い訳を聞いてやろう」
不機嫌そうに
『契約解除しろって担任が煩いので、言われたままにしただけで・・・って、裏の植物を弄るなと何度・・・』
庭の・・・人間界の植物だった物が無残に魔界の植物へと変貌し、動き回っている。
「一晩待ってやったんだ、娯楽は必要だろ?」
デルキラは楽しそうに庭の植物を指さす。
『香水の原料って言ったでしょ?』
「同じ場所にしか居られないなんて退屈だろ?
毎回、何がそんなに気に入らねぇーんだ?
日光を自分で好きなだけ浴びて、水分や栄養を自分で補給してくるんだぞ?
お前も楽になんだろ??」
『香りが変わるし・・・品種が大いに変わり過ぎでしょ!!面影全滅してんじゃん!!』
「どうせ敷地内から出られないんだし、多少の自由を与えないと可哀想だろ?
いくら似せた所で、魔界の種がベースなんだし無意味だろうが!」
『そんなに魔界の植物が見たいなら、どこへでも行けばいいでしょ!!
任意で出入りできる召喚陣の部屋壊すよ?』
「ほう?俺様が
『職務怠慢』
「契約解除しようとした奴がよく言う」
キッと睨むAの髪を乱し笑う。
『・・・何の成果も無い癖に』
「そう簡単に終わらせるのは面白くないだろ?
俺はな・・・この環境を気に入って・・・」
楽しそうに言うデルキラに無言で殴り掛かるが、ダメージが全く入らず疲労感が増すのみ。
「これだけ元気があるなら、問題なく俺の魔界を満喫できるだろ?
気晴らしに楽しい場所連れて行ってやろうか?」
『放せ・・・って、学校あるから!欠席すると家、没収されるッ!!』
「・・・お前って真面目なのか、小心者なのか・・・新鮮だよな」
時間を気にし出すAに、呆れながら
「次破棄しようとしたら、仕置きだから覚えとけ」
物騒な事を言い残しデルキラが消える。
外から聞こえる、入間達の声を無視して庭の植物達を燃やす。
68人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
E(プロフ) - つなさん» ありがとうございます!時間みつけて頑張って更新して行きます^^ (4月6日 16時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 面白すぎて一気読みしちゃいました…凄く読みやすかったし、見ていて飽きない作品でした!!更新楽しみにしています!無理しない程度に頑張ってください! (4月5日 22時) (レス) id: 1da23f1cee (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます!励みになります^^ (3月30日 19時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 一気に読んでしまいました!凄く読みやすくて面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!!生徒も教師も他の悪魔たちも大好きなので沢山のキャラが登場して嬉しいです☺️また、1からじっくり読んできます!! (3月30日 1時) (レス) id: 6be13b1f31 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - みかくろさん» ありがとうございます!心臓破りどうするかの方向決まったので、頑張って更新頑張ります^^ (3月27日 20時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:E | 作成日時:2024年3月10日 23時