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『そんなにこすると傷になるよ?・・・それに、解除したら改造シールを使えばいいだけでしょ?』
「だって、ソレだとモフモフふわふわの鳥姿じゃなくなるから・・・イヤです」
「はぁ!?」
「ちょっとカルエゴくん黙ってようね」
「空気くらい読みなさい駄犬」
ダムが決壊したように、モヤモヤしていた感情が言葉になって口から溢れる。
Aがあやすように相槌を打つ。
「・・・僕、事故とはいえカルエゴ先生を使い魔として召喚してしまって
たくさんご迷惑をおかけしました
だから、解除できるなら、してあげたい・・・って思ってたんです
・・・でも、不安にもなって・・・みんなに強くてカッコイイ使い魔がいるように
僕にはカルエゴ先生がいて、それがとても心強かったので
それにッ姉さんが、オペラさんが・・・僕に構ってくれるきっかけにもなって
楽しい思い出がたくさんできて・・・
僕、1人になっても大丈夫なのかなって・・・知らない魔獣と姉さんみたいに親しくなれる自信もなくて・・・
姉さんが僕にって最初に言ってくれたから・・・嫌われちゃうかもって・・・寂しくて・・・怖くて・・・1人になるのは凄く・・・」
ぐっしょりと制服に入間の涙が染み込む。
『1人になれるほど平穏な家じゃないのに、まだ実感できないの?
おじいちゃんは使い魔関係なく、ウザイでしょ?
オペラは担任ってだけでも、変わらなかったと思うよ?
私は腹いせでってノリだっただけだし・・・純粋すぎると死んじゃうよ?』
「姉さんになら騙されてもいいから・・・だから・・・僕を1人にしないでッ!」
『・・・縋る相手が違う・・・私は帰る為に日々行動して生きてるから』
「だっで・・・」
ズベベと鼻を啜りながら見上げたAの表情はとても優しく、困ったような温かいモノで余計に涙が溢れる。
「ホラ、カルエゴくんがイルマくんの気持ち無視して強行するからッ!」
「私の所為だと・・・」
バラムに言われ、カルエゴが髪をグシャリと乱しながら溜息を吐く。
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E(プロフ) - つなさん» ありがとうございます!時間みつけて頑張って更新して行きます^^ (4月6日 16時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 面白すぎて一気読みしちゃいました…凄く読みやすかったし、見ていて飽きない作品でした!!更新楽しみにしています!無理しない程度に頑張ってください! (4月5日 22時) (レス) id: 1da23f1cee (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます!励みになります^^ (3月30日 19時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 一気に読んでしまいました!凄く読みやすくて面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!!生徒も教師も他の悪魔たちも大好きなので沢山のキャラが登場して嬉しいです☺️また、1からじっくり読んできます!! (3月30日 1時) (レス) id: 6be13b1f31 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - みかくろさん» ありがとうございます!心臓破りどうするかの方向決まったので、頑張って更新頑張ります^^ (3月27日 20時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E | 作成日時:2024年3月10日 23時