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「やっほ!初めまして!俺ラズベリィ!よろしくね!」

「・・・その、乱れた格好はなにかね?
 招待状には礼服でと書いてあったはずだが?」

「え〜だってうちは”自由”が校風だも〜ん
 でもね!実は全部ブランド品!!ちょー高かった!」

「・・・まさか格式高い”13冠の集い(サーティ-ン・ディナー)”に、こんな猿が呼ばれているとは・・・」

「え〜そりゃ呼ばれるでしょー・・・だって俺、次期魔王だもん」

「フザけるな!次期魔王は私だ」

バチバチと睨み合う2人。
コンコンと控えめなノックの音がする。

『その部屋煩いから他の空き部屋行こうって・・・』

「え、でも待機室はココって・・・」

「「A!!!」」

バーンとドアが開き、入間が驚いたようにAを見る。

『こんばんわ』

「遅かったから事故に遭ったのかと心配しただろう?」

レイヂが自然にエスコートし、ラズベリィが視界に入らないようにガードをする。

「ちょっと!A!月越しぶりなのに〜」

「Aに乱れた服は刺激が強かろう」

椅子に座らせその前にレイヂが立ち塞がる。

『ラズベリィ・・・礼服に着替えて来なよ、早くしないと間に合わないと思うよ?』

「え〜俺にとってコレが礼服ぅ〜」

『イルマも入口に立ってないで座れば?』

親し気に2人と会話するAを唖然と見ていた入間が慌ててドアを閉めて中に入る。
刺すような冷たい視線を感じ、青ざめながらAの後ろへと走る入間。

「なになに?そんな弱っちいSD雇ったの?趣味??
 ま、丁度いいや!この子に聞いてみようよ!ジャッジしてよ!どっちっが魔王っぽいか!!」

ラズベリィが手を叩き、Aの後ろに立つ入間に告げる。

「よかろう、いい機会だAの意見も聞きたいしな?」

『興味ない』

レイヂとラズベリィのSDからお茶と菓子を用意され、こちらもバチバチと睨み合っている。

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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時

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