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「はぁ〜ハーブティー美味しいですね〜
使用人のお仕事って、たくさんあるんですね・・・」
「ええ、イルマ様は覚えが早くて助かります
生徒会での修行が活きてらっしゃる」
「ちょっと感覚を思いだしました・・・でも、改めてお仕事してみて
オペラさんはぜんぶ・・・大事にしてくれてるんだなぁって思いました
こうやってオペラさんは毎日・・・僕たちの生活を守ってくれてるんだなぁって・・・」
「・・・魔界では・・・私のように悪魔に仕える者のことを
主人の命を守ることはもちろん
風評・格式・身だしなみに至るまで、その一切を守り、お支えするお役目
日々の仕事はどれ一つ・・・手を抜くことはありません」
「・・・すごく、大事ってことですよね・・・おじいちゃんのこと!」
「・・・ええ」
「そうですよね!もうほぼ家族ですもんね・・・」
「そうですね・・・この想いは・・・親愛、忠義そして・・・依存です」
「・・・依存?」
「他者への情がひどくうすい、この魔界において”仕える”ということは、どういうことか
私は教えていただきました
己のすべて、血の一滴から爪の先にいたるまで・・・全部捧げて注いでしまっても
この方ならきっと、それ以上に応えてくださると
信じて信じて・・・信じぬく
”期待”という名の依存こそ・・・仕えることの本質なのだ、と
私は、常にこの心構えでサリバン様に仕えておりますし
いずれ、イルマ様にも同じように仕えたく思います
以前・・・魔界で生きるには相応の覚悟が必要だと申しあげたこと・・・覚えておいでですか?
特にイルマ様はこれより先
多くの難しいお立場や、苦境に立たされることとなるでしょう
それでも・・・この場所を選ぶというのなら
イルマ様、私はあなたに”期待”をしても宜しいでしょうか?」
「・・・はい」
差し出されたオペラの手を握る入間。
「さて、では業務は終了です
ふぬけた部分も直りましたし、心構えも充分
これで安心して共に出席できます
格式高き場には、格式高き心が必要
サリバン家ご令孫イルマ様・・・こちら・・・”
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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時