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13月!それは悪魔たちの祭りの月!!なのだが・・・

『話が違う』

「まーまー・・・だって皆帰省するんだから、おかしくないよ!!」
「ええ、親族で集まったり盛大な祭り期間なんです」

不服そうなAにサリバンとオペラが言い含める。

「ぼ、僕は姉さんと一緒で嬉しいです!」

入間がサリバンの後ろから控えめに訴える。

『初日に挨拶回りして、後は各々の家で休んだりするらしいけど?』

「よそはよそ!僕の家なんだから僕がルールなの!!」

『暴君』

Aの反論にサリバンが毅然と言い放ちオペラが拍手する。

「13月って、お正月なんですね・・・」

入間が逃避するようにミカンに似た果物を食べながら家族会議を眺める。

「だいたい僕に親戚いないんだから挨拶まわりもなにも・・・え?」

『レヴィ様ベリアール様アムちゃん宅へちゃんと行ってきたよ?
 レヴィ様とレイヂは魔ーケストラ同伴したのに・・・それぞれで宴会してて疲れた』

「僕は!?ねえ、僕忘れてない!!?」

『月越しでチャラでしょ?』

「そんな訳ないでしょ!!」

強引に呼び出されて不機嫌に冷たいA。
サリバンは構ってほしくて必死にアピールをする。

「入間様は、あんな冷徹な孫になってはいけませんよ?」

「はい」

雑煮っぽいモノを差し出され、目を輝かせる入間。

「また地味なモノ作ったの?」

サリバンが不思議そうにオペラを見る。

「ええ」

オペラの指さす先では感動の涙を流し食べる入間の姿。

『・・・え、泣くような事なの?』

「見覚えあるけど、僕食べてる暇なかったから・・・ゆっくり食べれるのが嬉しくて」

「そっかそっか、たくさん食べなさい」
「ええ、おかわりありますからね」

ほのぼのとした空気を壊すようにリンゴーンと呼び鈴が鳴る。

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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時

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