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「僕はね、物心ついた頃には生き物が気になっていた
 何故僕と歩き方が違うのか・・・ある魔獣は尾が3つもあるのに目が1つしかないのが不思議でね・・・
 ひたすら魔獣を見て、調べて・・・未知なる生物への探求心が高まって・・・
 とにかく気になるから・・・見る調べるを繰り返してたんだ
 両親はそんな僕をよく叱ったけど・・・図鑑だけだとよくわからなくて実物が見たくなって・・・
 立入禁止の大怪鳥生息地まで探検に行ったんだ
 マトカゲを探すのに夢中になってて・・・一瞬で僕は大怪鳥に捕まり巣穴に連れ帰られた
 それから岩陰に身を潜め脱出する機会を伺ってたんだけど一夜を越えて空腹が限界になって・・・卵に手を出した
 すぐ母鳥に見つかって・・・この傷をつけられた
 でもね、その時初めて・・・生き物を”美しい”と思ったよ
 
 間一髪で両親が助けにきてくれてなんとか助かったけど、しこたま怒られたよ
 で、1人もんもんと考えた
 両親がいつも怒っていたのは僕が言うことを聞かないからじゃなく
 ”命を粗末に扱ってた”からなんだって
 卵を全力で守る母鳥が美しかったのは、命がとても尊いものだったからなんだって
 魔界では命が粗末に扱われる場面もよくあるし・・・それが摂理だ
 その恐ろしさを人間のキミに知ってもらうには・・・実体験が一番いいかとおもったんだけど・・・」

「一緒です・・・悪魔のみんなと過ごして知った・・・欲に真っ直ぐなところとか
 やりたいことに全力な生き方とかすごくキラキラ見えて・・・僕も
 僕もっ悪魔のみんなのこと・・・美しいなって思ってます
 だからっ先生の話、すごく共感して感動しました!!」

「・・・そっか・・・でも、本当はもっともっと怖がってほしいんだけどな〜〜」

「えぇ!?」

「イルマくんてば・・・ほんと無防備だからさ〜」

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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時

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