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「優柔不断なヤツめ!」
即答することなく真剣に悩む入間に、アメリは嬉しくなり持ち上げ回す。
「わ・・・高い!コレ楽しいですね!」
地面に足を着いた入間が嬉しそうに言い、
「・・・確かに最高だな」
「はい!・・・実は、アメリさんに会えない間、ずっと考えたんです
僕にとってアメリさんって、どんな人なんだろうって・・・
でも、久しぶりにお会いして、わかった気がします・・・
アメリさんの夢を追う姿はすごく素敵で、一緒にいると僕も頑張ろうって思えるんです
僕が進むべき目標を示してくれて、その先で・・・待っててくれる
アメリさんは僕にとって・・・もっと・・・もっと”近づきたい
「・・・私も・・・ずっと・・・同じことを考えていた」
入間の表情を直視できず、抱き締めるように表情を隠すアメリ。
「なっ、なんてな!!おっお前が妙に褒めるから・・・照れくさくて・・・つい・・・」
逆に恥ずかしくなり、慌てて離れしどろもどろになる。
入間が赤面して固まっており、アメリもつられる。
「いや、普段からAに抱き着いているんだろう?」
「いやいやいや!!姉さんとアメリさんは違うっていうか・・・姉さんにもそんなに抱き着いては・・・」
照れ隠しに揶揄うアメリに入間は全力で否定する。
「・・・少し、歩いてから会場に戻るか・・・食事美味かったぞ」
「あ!そうですね!凄い美味しそうだったし・・・まだ残ってますかね!!」
食欲で羞恥心が吹き飛んだ入間は目を輝かせる。
「フフフ・・・素直な奴だな・・・」
「あ、すみません・・・アメリさんは何を食べたんですか?」
「肉を少々・・・他にもあったし、見に行くか?」
「はい!行きましょう!!」
尻尾を振り千切らん勢いで振る幻覚が見え、アメリは更に笑う。
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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時