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「・・・申し訳ありません!イルマ様!一時バラム師の下へ行って参ります!」
「へ?」
「すぐ!すぐ戻りますので!決して!ここから動かぬように!!
A!イルマ様を頼む!!」
炎の壁に入間を設置してアスモデウスが教室から駆け出す。
「「嵐が去った・・・」」
『・・・イルマ?』
「はい!知らない悪魔について行かない!一人行動は最低限!食べ物に釣られないようにお菓子もちゃんと持ってます!」
魔界での生活心構えを即答する入間。
『よし』
「うん?・・・やっぱり変だよね・・・アズくん・・・一体どんな亡霊を・・・」
「っしゃあ!!イルマちゲットー!!Aちゃん任せて!!」
入間を大きな網で捕獲してクララが駆け出す。
「行っちゃった・・・」
「ほんと嵐だね」
「あれ?Aちゃん良かったの?」
『生活する上で必要な事は理解してるからいいんじゃない?』
「「「・・・イルマくんって何歳だっけ??」」」
興味なさそうにメールの返信を打つAに、首を傾げる。
「己に音魔殿から電話が・・・」
『私は用事な・・・」
「ちょっとデルちゃんのおイスに何させてんのよッ!!後日取りに行くって言ってんでしょッ!!
また汚れてるじゃないの!!ガラスケースで囲うなリ触れさせないようにしなさいッ!!」
『文句あるならちゃんと持って帰ってよ・・・遺物よりも楽しいデートできた?』
「んな訳ないでしょッ!!最低の男だったわよッ!!」
スピーカーにしていたサブノックの携帯を終話ボタンで黙らせる。
『長くなりそうだし、鬱陶しいから二度と繋がないで』
「・・・う、うむ」
ガラスケースという腹立たしい男を連想させる言葉に溜息を吐く。
なんだって厄介ごとに巻き込まれたがるのだろうか・・・
いや、巻き込まれた方が会える確率は上がると仮定しての行動か・・・
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作者名:E | 作成日時:2024年2月25日 23時