第5話 ページ7
ルーク「!」
ルークさんは驚いた顔をしてこちらを見つめていた。
どうしよう、やっぱり変だったかな。
私みたいなのが出来るはずないって
そう思われたかな。
不安になって俯くと、ルークさんは私の手を固く握りしめた。
((ぎゅっ))
ルーク「ボーテ!!」
『ひゃ!?な、なんですか!?』
ルーク「君の目から感じられる熱と純真…!確かに受け取ったよ!!」
ルークさんはキラキラと目を輝かせていたが、私は全く追いつけずにいた。
ルーク「君は迷える羊なのだね…よし、ぜひ私に君の美を助く手伝いをさせてくれ!!」
『!、い、いいんですか!?』
ルークさんの言葉に思わず身を乗り出して食いついた。
ルーク「ああ!美を知ることはこの上ない愉悦なんだよ。」
嬉しそうに笑うルークさん。
裏腹に私は少し申し訳なさを感じた。
『………ルークさん。』
ルーク「?、どうしたんだい?」
『私……見た通りこんなに醜いし……努力した所で、ルークさんの仰る美?、には到底及ばないかもしれません…』
ルーク「それは 『でも!』
『でも、綺麗になりたいんです。あの人に見て貰えるように……なりたいんです。
だから……もしよろしければ……お力を貸してください!!』
話しているうちに声が震えた。
自分の本心を話す事って、こんなに勇気がいるんだ。
それでも、精一杯に頭を下げた。
ルーク「顔を上げておくれ。」
優しい声だった。
ルーク「君の言葉に酷く心打たれたよ。美というものは人を、その人の世界観も、人生をも変える。」
『……コクン』
ルーク「君はまだ原石だ。しかし私には分かるよ。君が発するべき光が。
そして私は知りたい。君がなりたい美をね。
だから私からもお願いしよう、どうか私に協力させておくれ。」
その言葉を聞いて、少し涙が出そうになった。
『ル、ルークさん!!ありがとうございます!』
ルーク「ふふ、ではさっそく今日の放課後、僕の寮の前に集合だ。」
『はい!』
ルーク「良い返事だねロア・ドゥ・サージ。」
ここから、私とルークさんの美への探求が始まった。
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りんご - 自分に自信がなくっても変われちゃいますよね…!ツイステ関係なく一つの物語として楽しませてもらえました!!続きがとっても気になりますね!!私も主人公みたいに自分磨きやってみようと思います!!素敵な物語ありがとうございます!! (7月31日 16時) (レス) @page46 id: 7720c64697 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのだれか - アリアちゃんの姿ビフォーアフター欲し((((((まだ言うか あと大好きすぎる。俺のめっちゃタイプ (2021年2月24日 20時) (レス) id: 0560b64175 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 有川 なつめさん» 確かに真逆すぎるヒロインですね笑笑笑。そういう風に解釈とか考察とかもらえるの嬉しい…!ありがとうございます! (2021年2月22日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
有川 なつめ - 一見みんなヘーゼル様だけじゃなくてアリアちゃんにも惚れてるやん、って思うかもだけど、この面では、2人が同一人物説は都合がいいよ。やっぱ美しいオーラはなかなか変わらないのかな? (2021年2月22日 22時) (レス) id: b1989a31af (このIDを非表示/違反報告)
有川 なつめ - この子ヘーゼル様の本名&昔の姿説だったらなんかエモいと思う。なんか監督生に、美は異性をねじ伏せるために使うものじゃないって伝えるためにまた名前と姿変えてNRCに戻ってきたのかも(んなわけないだろ) (2021年2月22日 22時) (レス) id: b1989a31af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2020年11月9日 18時