第18話 ページ20
ルーク「ロア・ドゥ・サージ。」
後ろから声をかけられた。
ルークさんだった。
『!?、ルークさん…!』
ルークさんはにこやかに手を振ってこちらに駆け寄ってくる。
『え……も、もしかして今の…』
ルーク「ああ、見てしまったよ。」
その言葉を聞いて頭を抱えた。
水をぶっかけられた時どころか、大声で怒鳴ったのも聞かれてしまったことがこの上なく恥ずかしい。
ルーク「止めに入ろうと思ったのだが……君の勇姿に思わず見とれてしまった。」
『からかわないでください…』
顔を隠す私を見てどこかルークさんは楽しそうだった。
『あ、そうだ。』
私は手に持っていたケースを差し出す。
ルーク「?、これは?」
『苺のタルトです。ルークさんに作ってあげたくて。』
ルーク「私に?」
『はい。最近凄くお世話になっているし……、お返しの半分も出来てないですけど、ほんの気持ちで…。』
ルーク「……」
ルークさんは俯いたまましばらく喋らなかった。
あれ、嬉しくなさそう…??
迷惑だったかな…。
『あ、えっと、ケースに入っていたので濡れてはないはずです…!トレイ先輩にもご協力頂いたので味もきっと大丈夫です……よ……?』
不安になって恐る恐る顔を覗く。
するとルークさんはガバッと勢いよく顔を上げた。
ルーク「トレビアンッ!!!」
『わっ!びっくりした…』
ルーク「素晴らしいよ!赤く艶やかに光る苺…、甘く上品に香る匂い…!
まさか私のために君が…!」
ルークさんは頬を赤くして目をキラキラとさせていた。
『よ、喜んで貰えたのなら良かったです、。』
ルーク「ああ、この感動を歓喜をどう表現するべきか!」
『______ふふ、あははっ、』
思わず笑いがこぼれてしまった。
ルーク「?」
『ご、ごめんなさい。なんか小さい子供みたいで可愛くて。ふふふ。』
ルーク「ふふ、すまない。私としたことが…。
でも本当にありがとう。大切に頂くよ。」
ルークさんは大切そうにタルトを抱えていた。
『(頑張ってよかったな。)』
そんな姿を見て、私まで嬉しくなった。
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りんご - 自分に自信がなくっても変われちゃいますよね…!ツイステ関係なく一つの物語として楽しませてもらえました!!続きがとっても気になりますね!!私も主人公みたいに自分磨きやってみようと思います!!素敵な物語ありがとうございます!! (7月31日 16時) (レス) @page46 id: 7720c64697 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのだれか - アリアちゃんの姿ビフォーアフター欲し((((((まだ言うか あと大好きすぎる。俺のめっちゃタイプ (2021年2月24日 20時) (レス) id: 0560b64175 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 有川 なつめさん» 確かに真逆すぎるヒロインですね笑笑笑。そういう風に解釈とか考察とかもらえるの嬉しい…!ありがとうございます! (2021年2月22日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
有川 なつめ - 一見みんなヘーゼル様だけじゃなくてアリアちゃんにも惚れてるやん、って思うかもだけど、この面では、2人が同一人物説は都合がいいよ。やっぱ美しいオーラはなかなか変わらないのかな? (2021年2月22日 22時) (レス) id: b1989a31af (このIDを非表示/違反報告)
有川 なつめ - この子ヘーゼル様の本名&昔の姿説だったらなんかエモいと思う。なんか監督生に、美は異性をねじ伏せるために使うものじゃないって伝えるためにまた名前と姿変えてNRCに戻ってきたのかも(んなわけないだろ) (2021年2月22日 22時) (レス) id: b1989a31af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2020年11月9日 18時