もっと強く抱きしめたなら。《岩本

Story…31 ーEndー ページ31

『わかった…っ』



あまりにカッコよすぎて



岩本
『…顔赤いけど？』



『わざわざ言わないでよ…っ』




岩本
『ごめんて。』






あぁ。


彼の笑ってる顔が


私は一番たまらなく好きなんだ。






岩本
『帰んぞ』



『うんっ』





怖い思いをしたけれど…



でも、良かった。



彼が必要としてくれる限り
ずっと離れないって

改めて覚悟できたから。







ーーーーーーーーーーーー




ー後日





学校にて…


私はいつもと変わらずに登校したんだけれど


廊下の先に彼を見つけた。




『もう来てたんだ。笑

岩本くん、おは…』




声をかけようとしたタイミングで

数人の男女が囲むように
彼の周りに集まる。




女
『ねぇ…和泉さんと付き合ってるってマジ？』


男
『二人が仲よさそに歩いてるの、見たって！！』


女
『嘘？マジ？』






『大丈夫かな、、』




学校では岩本くんのままだったし


バレずに済むかなって思ったんだけど。



私はいいんだ。バレたって。


でも…





男
『どうなんだよ…っ』



岩本
『…あ』



『あ…』





目と目があって彼は少し俯き

そして…笑った。





岩本
『A、こっち来いよ』



『え、あ…うん。』




言われるがままに駆け寄って

肩を抱かれる。



『岩本くん…！』



岩本
『照、でしょ？』



女
『マジだったんだ…』


男
『意外すぎるだろ…』




岩本
『…ってなわけだから

絶対に手出すなよ？

傷つけようもんなら
…俺、何するかわかんないから。』





心臓が飛び出てしまいそうなほどに苦しい。


好きすぎるってこういう感じなんだなって思った。





変わらず、男らしくて強い人だけれど




岩本
『あ、A』



『ん？』



岩本
『…放課後、またあの』


『パンケーキ屋さんねっ。』


岩本
『…俺奢るから。』


『いつも奢ってくれてるからいいよ？』


岩本
『彼女なんだから奢られてて。』


『…わかった。笑』




可愛いところもたまらない

…最高の恋人です。








ーーーーーーーーーーEnd

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