私は、深澤先輩に愛されたい。

Story…23 ページ23

”約束したんだから”




そう言って、慣れた様子で隣に座る。



深澤
『……。』



『…先輩。』


深澤
『…んー？』


『…そんなに見つめられると、、』



深澤
『…見つめられると、なに？』



『…っ。』





ドキドキします、なんて言える…？



深澤
『…最近、なべとよく一緒にいるけどさ。』


『は、はい。』


深澤
『…好きなの？』



『えっ…！？』


深澤
『そんな驚く？笑…』





私の脳内は一気にパニック状態になって…




深澤
『…優しいでしょ、なべって意外と。』



”意外ととか言ったら怒られちゃうな”



先輩は俯きつつ、笑ってる。


…カッコいいなんて

呑気に思っていたから、神様が怒ったのかな。





深澤
『…めっちゃ大切にしてくれると思うよ。』


『…！！』


深澤
『…俺が保証する。笑』



違う…


…私が聞きたいことはそうじゃない。


と同時に、伝えたいことがあるのに。




深澤
『Aちゃん…？』




…こんな大事な時ですら

自分の気持ちを言えないまま

閉じ込めてしまう癖が邪魔をしてしまう。

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