ガチの王子様に恋をしました。《阿部

Story…2 ページ2

『…何今の音。』




時間はないけど

恐る恐る寝室へと戻れば…



？
「…いってっ、、」


『だ…誰…！？』





…そこには紛れもなく男性の姿がある。



でも




『…コスプレ？』



格好は王子様みたいで。



…ってそんなこと今は問題じゃないんだ、、！





「ここは…どこだろ？」


そう言って、やっと私に気づき

目と目があう。





『…っ。』



あまりも綺麗に整った顔に動揺して、思わず後ずさる。




「…あの。」


『…は、はい？』



「今って…何日かわかりますか？」



『え、、あぁ…今日は2021年の…』




私から聞いた途端、戸惑ったように俯いてしまった。




『あなたって…この部屋にどうやって、、？』




見渡しても窓は閉まっているし、割れてもいない。



寝室の入り口は一つしかない。



ましてや、ここは5階だから普通では考えられないことが

目の前で起きてるわけで。





「信じられないかもしれないけれど、多分…」



『まさか…』





彼の後ろにある大きめの鏡。



『本当に…？』



「……、、。」

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