僕の羽は黒く染まっている。《宮舘

Story…5 ページ5

『…落ち着きました？』


宮舘
『…はい、だいぶ。』


『良かった、、。』


宮舘
『何かお礼を…』



『いやっ、そんなお礼なんて…！』



慌てて立った拍子に、学生証が胸のポケットから落ちてしまった。



宮舘
『高校生…懐かしいな。』


『あの、失礼ですけど年齢って…』


宮舘
『もうすぐ26になる大人です。』




『…っ、だったら私に敬語なんて使わなくても大丈夫ですよ？』



宮舘
『…じゃあ、お構いなく。

何か急いでたりする？』



『いえ、あとは家に帰るだけなので。』





そう言うと、隣をトントンと軽く叩く。




宮舘
『…少しだけお話、付き合ってくれる？』


『…はいっ。』



異性に対してこんなに緊張するのはいつぶりだろ…



さっくんにも翔太にも感じていなかったもの。




互いに名前を教えあって

”宮舘さん”だと知った。





宮舘
『柏木さんの家族って仲はいい？』


『…たまに喧嘩してます。

でも…まぁ仲はいいのかなぁってぐらいで。』



宮舘
『…そっか。

一緒にいたら、揉めることぐらいあるよね。』



『子供からしたらあんまり見たくないって思っちゃうけど…』

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