拗れちゃってごめんなさい。《渡辺

Story…29 ページ29

『倒れてたらどうしよう…って

…心配したんだから、、！』



渡辺
『…っ。』




…俺はその足で玄関のドアを開ける。



『…！！』



渡辺
『…阿部といたんじゃないの。』



ここまできても、嫉妬心むきだしで

ストレートに言えない自分が嫌いだ。





『…いたよ。』


渡辺
『…っ。』



『…でも、翔太に会いたかったから来た。』



渡辺
『俺に…？』






”会いたかった”なんて初めて聞く言葉に

胸が一気に騒がしくなって…。




『…とりあえず、中に入ってもいい？』


渡辺
『…おう。』







リビングに二人向かい、少しばかり距離を置いて

ソファーに座る。





渡辺
『……。』


『……。』





…俺はこれから何を言われるんだろう。



そう思うと苦しくてたまらなかった。









ー自分 Side



”俺は…
…Aが後悔して苦しむの、見たくないから。”




…亮平の言葉が私の背中を押す。




『翔太…』


渡辺
『…なに。』



『…言わなきゃいけないことがあるの。』



渡辺
『…ん。』

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