縁 -a quirk of fate- 《目黒 (ページ5)

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Story…5 ページ5

最寄りの駅を待ち合わせ場所にして

人混みの中でも目立つほど、高身長。

シンプルに黒の上着を羽織っているだけなのに

あっという間に通りすがりの女性たちの視線が集まる。

『…目黒さん！』

目黒
『お疲れ様です。』

『お疲れ様です、、。』

目黒
『どうかしました？』

『え？あぁ…目黒さんのお仕事って、、』

もしかするのかもしれない。

そう思って失礼かな…？と思いつつ、聞いてみる。

目黒
『俺は今、モデルをやっていて。』

『…そうなんですね。』

目黒
『たまたま今日休みだったんですよ。』

『あの…いいんですか？』

目黒
『え？』

『そんなモデルさんが…私と食事とか。』

目黒
『…はは、別にいいじゃないですか。

仕事は仕事。俺にもプライベートはありますから。』

”ほら。行きましょ？”

そう言って、優しく笑ってみせた。

『…っ。』

(回想)

蓮
『春。』

『来てくださっていたの…？』

蓮
『ほら、一緒に綺麗な花を見に行こう。』

『えぇ…っ。』

(今)

目黒
『櫻井さん…？』

『…あっ、ごめんなさい！』

慌てて隣へ並び、歩き出す。

…この時はまだ何も知らないままで。

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