縁 -a quirk of fate- 《目黒 (ページ40)

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Story…40ーEndーページ40

私の体をそっと包み込んで

背中を何度も優しく撫でてくれる。

目黒
『…喜びも悲しみも俺は全部受け止める。』

『…っ。』

目黒
『…その覚悟で、Aを愛するって決めてるから。』

『蓮、、』

目黒
『…初めて出会った時は、ああするしか他に思いつかなくて。

きっと…また運命の赤い糸をたどって、愛し合えるはずだと強く信じるのが
精一杯だったけど。』

…体と体をゆっくり離し、彼の目を見た。

目黒
『…Aを忘れるなんてできないし
後悔なんてもうしたくないから。』

『…うん。』

目黒
『…愛してる。』

…その言葉にようやく少しだけ笑顔がこぼれて。

(回想)

蓮
『…愛してる。』

『蓮様、、』

蓮
『…私だけにその微笑みが欲しい。』

(今)

目黒
『…俺だけにその笑顔、見せて。』

私達は…とても遠回りをしたのかもしれない。

他の誰もが嘘だと言って笑っても

時を超えて、再び出逢い、愛し合ったという事実は存在する。

…もう私は迷わない。

…目の前にある愛だけを信じて。

ーーーーーーーーーーEnd