Story…22 ページ22
目黒
『…とりあえず、眠ってるようなので
このままにしといてあげようかなって思うんですけど。』
宮舘
『…っ。』
息を呑むのが伝わってきて
相手の気持ちも察することはできたけれど
…俺は俺で譲れない。
宮舘
『…もう遅いですし、起こすのは可哀想なので
申し訳ないですがお願いしても?』
目黒
『…わかりました。
目を覚ましたら、連絡入れるように伝えます。』
宮舘
『そうしてもらえると助かります。』
ピッ…
目黒
『…はぁ。』
『……。』
目の前で眠っている、愛おしいその顔を
そっと撫でる。
目黒
『…もっと早く出会ったら良かった。』
…今更、気づいてしまった想いに蓋をして
彼女をただの友達だなんて。
目黒
『…ねぇ。』
『……。』
目黒
『…俺のそばにいてよ…っ。』
頰を流れていく涙も
彼女が目を覚ました時には、絶対に見せない。
手放したくもない…
…けれど、苦しませくもない。
目黒
『…っ。』
ただただ…好きで好きでたまらない。
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作者名:杣クリーム | 作成日時:2021年6月15日 0時