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Story…18 ページ18
(今)
『…っ。』
目黒
『…っ。』
互いに顔を合わせ、時が止まったようだった。
目黒
『…本当に会ったこと、なかったよね？』
『…うん。』
目黒
『…俺、夢に見るんだ。
自分と瓜二つな男が出てくるけど
身につけてる物も話し方も周りの景色も全部違ってて。
…いつも顔は見えないのに、同じ女性が出てくる。』
『そうなの…？』
目黒
『Aといると、その時に感じる懐かしさと同じような…』
…自分と彼が似た経験をしていることを
すぐには信じられなくて。
目黒
『…ごめん、急に変な話で。』
『…ううんっ。』
食事を終え、ゆっくり休む。
そして…
『じゃあ…そろそろ帰ろうかな。』
目黒
『あ…。』
『…？』
立ち上がった私の腕を強く掴んで離さない。
『蓮、、？』
目黒
『…車で送るから、もう少しいてよ。』
『でも…』
目黒
『…お願い。』
『…っ。』
…涼太の顔が浮かぶのに、その手を払えないのはどうしてなんだろう。
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年6月15日 0時
