今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:164,919 hit
小｜中｜大
Story…32 ページ32
(今)
記憶がすべて戻った私は
彼の切なく苦しむ表情も、しっかりと覚えている。
『…私のせいで、ごめん。』
宮舘
『…っ。』
『…涼太にそんな辛い顔させてしまって。』
一瞬でも私の方を見ることがないまま
車は、人気のない森の中へ。
少し歩いた先に
使われていないだろうけど、立派な小屋がある。
『涼太…』
宮舘
『…しばらくはここで我慢して？』
『…、、。』
宮舘
『…大丈夫、ずっといるわけじゃないから。
本当に…少しの間だけ。』
言葉を発することも、頷くこともできず
涼太に腕を引かれ
中へと入っていく。
『……。』
宮舘
『喉乾いてる？それとも…』
『…涼太も全部思い出したの？』
宮舘
『え…？』
『何もかも…全部？』
宮舘
『……。』
私から目を逸らし、黙り込んでしまった。
宮舘
『…最後に二人を会わせたら
そのままAは戻ってこなかったこと？』
『…っ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 975人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年6月15日 0時
