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Story…13 ページ13
不意に立ち上がり、引き出しから一冊の本を取り出した。
目黒
『…やっぱ全然読めないんだよな。』
難しい文字がたくさん書かれているけれど
俺には理解できずにいる。
代々下の代に受け継がれてきたものらしい。
目黒
『……。』
(回想)
蓮
『…何を読んでいるのですか？』
『…！！』
蓮
『驚かせて申し訳ない。』
『いえっ…
あ、これは父が旅へ出て帰ってきた時に
私へとくれたもので。』
目黒
『そうでしたか。
…よかったら、私に教えてくれませんか？』
『私が…蓮様に、、？』
蓮
『…ぜひ。』
『…っ。』
舘
『……っ。』
(今)
目黒
『…！！』
…確かに俺と瓜二つの男が見えた。
女性ともう一人の男の顔は霧がかかったままで。
目黒
『今のはいったいなんだったんだ…？』
胸が騒ぎ出すのを感じるけれど
それが何かまではわからず、その本を元の場所へ静かに戻した。
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年6月15日 0時
