シェアハウス、始めます。《渡辺

Story…6 ページ6

食事を終えて、

穏やかな空気が流れる。




宮舘
『どうぞ。』


『あっ、すみません。』




目の前に可愛らしいコップが置かれた。




宮舘
『ハーブティーとか平気？』


『はいっ。』



”良かった”



そう言って、リビングを出ていく。




阿部
『そっか。今日、舘さんは仕事だったっけ。』



渡辺
『あぁ。』





『……。』





阿部
『ねぇ、翔太。』



渡辺
『ん。』



阿部
『…暇？』



渡辺
『暇…

…じゃない。』



『…！？』




言い逃れは出来ないほど、完璧に言っちゃってますけど…？





阿部
『家の中、彼女を案内してあげて？』



渡辺
『なんで俺が…』




阿部
『暇なんでしょ？』



渡辺
『…っ。』




『え…』






…そして、阿部さんには見えないように

彼に軽く睨みつけられた。




『…っ。』



渡辺
『…はぁ。』





大きなため息をついて立ち上がり、もう一度私を見る。




渡辺
『……。』


『…あっ。』




阿部
『…翔太？』




あまりの圧に怖がっていることを隠しきれない私。


そこへ、阿部さんの低い声が背後から聞こえてきて…





渡辺
『…こっち。』



『…は、はいっ。』




阿部
『…(ﾆｺｯ』

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