シェアハウス、始めます。《渡辺

Story…31 ※誤字修正 ページ31

ー渡辺 Side




渡辺
『…なんで俺が眠れないんだよ。』





いつもなら、眠れないなんてことはなくて

朝まで爆睡の俺なのに。





仕方なく、部屋を出て

水でも飲もうかと下に降りようとした時

ベランダに人影が見えた。




渡辺
『…こんな時間にまだ起きてんの、、？』




ゆっくりと近づけば…





阿部
『…Aちゃん。』



『は、はい。』



阿部
『…Aちゃんは大丈夫だよ。』


『…！！』




渡辺
『…！！』




阿部が彼女の手を握るのがわかった。




渡辺
『…意味わかんねぇ。』






目の前で起きたことから目を背けるように

俺は部屋に戻る。






ー自分 Side


ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾀﾝｯ…！





『え…、？』


阿部
『誰か起きてるのかな…？』





勢いよくドアが閉まった音がして

振り向いたけど当然遅くて。




『…っ、、』



阿部
『Aちゃん？』




『あ、あの、大丈夫だって言ってくれて
ありがとうございます…！

ちょっとごめんなさい…っ…』




嫌な予感がして、私は彼の部屋の前に立つ。


それを心配そうに阿部さんが見ていて。

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