A Song for xx…《岩本

Story…19 ページ21

まだ起きそうにない彼の腕からスルリと抜け…




『…あんまりいいのないなぁ。』




冷蔵庫を開け、ため息をついていた時。




『わっ…』



岩本
『…ダメでしょ、勝手にいなくなったら。』



『もう…何言ってるの？

…ここ私の家だし。』




”…ダメなものはダメなの”



なんていう彼の声はすごく甘い。



包まれるように後ろから抱きしめられたら


誰だって胸が苦しくなる。





岩本
『…なんか好きなもん頼まない？』


『でも…』


岩本
『…俺はAとゆっくりしたい。』


『…っ。』




…優しく重なる唇も徐々に深いモノへ変わっていく。





『照…っ…』



不意にまた感じてる幸せが怖くなり


彼の名前を呼んだ。




岩本
『…俺はちゃんとここにいるよ。』



『…っ、、』





…あぁ。


…どうかこの時が永遠に続けばいいのに。







マネージャー
『あの、夢宮のことで話って…』



”…私、聞いちゃったんですけど。”




マネージャー
『聞いた…？』





…やっぱり、私は楽になんてなれない。

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