Story…33ーEndー ページ33
(今)
『翔太の笑ってる顔も、ちょっといじけてるような顔も…全部好き。』
渡辺
『…っ』
『…私、翔太に救われたから。
…翔太の隣に少しでも長くいたいって思ったの…っ。』
まるで凍った雪が溶けていくように
涙で、視界がぼやけていく。
悲しくもないのに…溢れて止まらないのは
彼の想いが、優しさが十分に伝わっているから。
渡辺
『…なんか、俺も泣きそうだわ。』
『…、、』
渡辺
『…A。』
『なに…？』
渡辺
『…この先、楽しいことばっかじゃなくて
辛いこともあるかもしれない。
それでも俺は…Aが悲しい涙を流さずにすむように
嬉し涙を流してもらえるように、ちゃんと守るから。』
…こんなにあたたかい幸せがあるなんて
心に負った傷を包み込んでくれるような素敵な人と出会えるなんて
思ってもみなかった。
渡辺
『俺に…守らせてくれる？』
『…お願いします…っ』
彼は照れ臭そうに頭をかきながら
渡辺
『もう…絶対誰にも渡さないし。』
そう言って、また強く抱きしめた。
『ねぇ、翔太って意外と…』
渡辺
『意外と…？』
『…ううん、やっぱり言わない。』
渡辺
『気になるじゃん。笑』
『…知らないもん。笑』
渡辺
『…まぁ、可愛いから許す。』
もしも 彼が
深い悲しみに出会ったら
私にもわけてくれるといいな。
だって…
私の大切な宝物だから。
ーーーーーーーーーEnd
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杣クリーム(プロフ) - さらさん» キュンキュンしてもらえてるなら、安心しました！！笑 (2021年5月6日 1時) (
レス) id: a5c008455e (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！いつもお疲れです！！何この翔太くん優しいし格好いい！！もう読んでてキュンキュンします！！いつもありがとうございます！！読んでるだけで幸せです！！ (2021年5月6日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年5月3日 0時
