Story…4 ページ4
渡辺
『あ、隣の渡辺ですけど。』
『え…？』
渡辺
『その調子だとやっぱダメだったんだ？』
『あの…なにか？』
渡辺
『誰か来てくれるの？』
どうしてそんなことを聞くんだろう…
『…いえ、来ませんけど。』
渡辺
『んー、じゃあ開けて？』
『…は？』
思わず素が出てしまうけど、こんな状態で思考は停止。
無理に今更否定することも諦めた。
渡辺
『…すんげぇキレてんじゃん。笑』
『私…もう寝るので…』
渡辺
『一人で辛いでしょ。
嫌だったらすぐに帰るから、とりま開けてくんない？』
何を思ったか、私は結局言われた通りにドアを開ける。
ｶﾞﾁｬｯ…
渡辺
『開けてくれないかと思った。』
『……。』
渡辺
『もはや言葉も出ない感じ？…やばいな。』
”失礼しまーす”
一応ひとこと言って、堂々とリビングへ。
渡辺
『…薬は飲んだのね。』
捨て忘れていたゴミを確認したらしい。
渡辺
『なんか食べた？』
『…なにも。』
渡辺
『ちょうど良かったぁ、少しでいいから口に入れたほうがいいよ。
食べてみ？本当に美味いからっ。』
手に持っていた小さな鍋をテーブルに置き、蓋をとれば
『わぁ…』
渡辺
『ね？美味そうでしょ？』
できたての料理が入っていて
食欲なんかないと思っていた私だけど、本当に美味しそうだった。
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杣クリーム(プロフ) - さらさん» キュンキュンしてもらえてるなら、安心しました！！笑 (2021年5月6日 1時) (
レス) id: a5c008455e (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！いつもお疲れです！！何この翔太くん優しいし格好いい！！もう読んでてキュンキュンします！！いつもありがとうございます！！読んでるだけで幸せです！！ (2021年5月6日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年5月3日 0時
