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Story…25 ページ25
”渡辺…先輩…？”
渡辺
『…何やってんだって聞いてるだろ。』
見たことがないほど
本気で怒ってくれて。
それでもなお続けようとしてきた人達に
容赦なく相手をする。
『先輩…もう本当にいいですから…っ』
渡辺
『…絶対嫌だ。』
『なんでそこまで…』
渡辺
『お前が頑張った証拠だから。』
…その時だけ呼ばれた、”お前”。
(今)
『…っ』
重岡
『よっしゃあ！！ゴール！！
…Aちゃん？』
忘れたいはずが…
『…先輩、、』
心の奥で
忘れたくないと願う自分がいて
それを阻もうとする。
重岡
『大丈夫か…？』
『ごめんね…大丈夫。
少し…休んでもいいかな。』
重岡
『ええよ。そうしよ。』
彼に支えられながら近くのベンチに座った。
重岡
『…なぁ、どうしてそんなに辛そうなの？』
『…私、勉強しかしてこなかったから知らなかった。
…誰かを想うって、好きになるって
…こんなにしんどいんだって。』
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年2月12日 0時
