愛錠。 《深澤

Story…6 ページ6

深澤
『なんかそわそわしてきたわ。』


『お願いだから落ち着いて。』




ｶﾞﾁｬｯ



『はい、どーぞ。』



深澤
『お邪魔しま〜す。』




ﾊﾞﾀﾝｯ







深澤
『綺麗にされてんなぁ。』


『一応戸籍上は、女だから。』


深澤
『昔言われたこと、まだ気にしてんの？』


『…ほんと、無神経。』



深澤
『ごめんて、許してよ。』



『手を洗ってきて、昨日作った残りしかないけど
お腹空いてんでしょ？

買ってきたおつまみだけじゃさ。』



”天使みたいだ〜”なんてふざけながら

洗面台があるところを見つけ、入っていった。





準備してるうちに彼が出てきて


写真たてがいくつか並ぶ棚の前で止まったまま
動かない。



『辰哉？どうかした？』



深澤
『…これ、最近の写真だけど
阿部ちゃんと会ってるの？』



一度手を止め、一緒に見てみる。




『あぁ…

これは何日か前かな？

一緒にご飯食べない？って誘われてね。
盛り上がったからノリで撮ったやつ。


だから顔とか酷いでしょ。笑』






”確かに酷いな。笑”なんて答えがくるのかと思ってた。



ふと彼の横顔を見たら
少しも笑ってなどいなくて。





深澤
『…阿部ちゃんのこと、好きなの？』






ーーーーーーーーーーーーーー

※本日23時45分頃までに
総合的な判断をさせていただきます！！


良かったら評価、コメント等
宜しくお願いしますm(_ _)m

Story…7→←Story…5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す