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Story…（9） ページ9
『そんなこと思ってたんだ』
渡辺
『意外？』
『気にしないのかなって勝手に思ってたから』
渡辺
『気にしまくってたよ。
…今だって正直、目黒が俺みたいに
Aと再会したらって考えるとさ。』
あの頃は言えなかった想いが止まらないのは
私だけじゃないと思うと
嬉しいような気もする。
『…でも何してるかは気になるよね』
渡辺
『芸能人とかになってそうじゃね？』
『確かに。
目黒くん、モデルさんみたいだったし。』
ただの食事だけれど
私は気づいてた。
…心の中にはそれ以外の想いがあることに。
少しでも長くいたいと願う、本心が
日に日に大きく膨らんでいっていることも。
ーーーーーーーーーーーーー
ー数日後
翔太Aって今週の土曜って空いてる?
『…えっ…』
仕事から帰ってきてシャワーを浴びたところに
彼からのメッセージ。
はやる気持ちを抑え、返事を打った。
Aうん。休みだよ。
翔太一緒に出かけない?
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年1月10日 0時
