sending mail…《渡辺 (ページ34)

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Story…（34）ーEnd ページ34

ー自分 Side

『翔太…』

渡辺
『俺はここにいるよ』

目を覚ましてすぐ彼の名を呼ぶ。

私はいったいどこまで彼を好きなんだろう。

『翔太は…なんでもない…？
怪我とか…』

渡辺
『…Aに守られちゃったからな。』

『…よかった』

渡辺
『…全然よくない。』

『え…？』

彼の顔がどんどん険しくなる。

渡辺
『…確かに俺が悪いと思う。

…でもAが犠牲になっていいわけないだろ。

大事なカラダを傷つけて
痛い思いさせるなんて…全然よくない。』

『翔太…』

渡辺
『これからは何があっても俺が守る。

Aは俺の希望の光だから。

生きる理由なんだよ。』

彼のまっすぐな想いが私の胸に刺さる。

『私も…翔太がいるから頑張れるんだ。

だから…この先どんな試練が来ても
乗り越えてみせるって決めたの。』

渡辺
『A』

『…うん』

渡辺
『…俺にたくさん愛されてよ』

『…もちろん』

ここにたどり着くまで遠すぎた。

一筋縄ではいかなかった。

すごく苦しくて
辛かった。

でも

私は夢見ている。

そう遠くはない未来…

彼の隣に立ってウエディングドレスを身に纏い

微笑み合う、そんな未来。

ーーーーーーーーEnd