Story…(30) ページ30
渡辺
『…何言ってるんだよ。』
中島
『…俺は彼女に聞いてる。』
『……』
中島
『今ならまだ…引き返せるんだよ…!!』
『…っ』
徐々に距離をつめてくる。
『無理だよ…』
中島
『どうして…!!』
『翔太じゃないと…駄目なのっ!!泣
…中島くん、もう手遅れなんだよ?』
中島
『そんなことはない…
いいからこっちへ…!!』
思い切り伸ばされた手。
怖さでその場から動けず
翔太が守るように私の前に立つ。
渡辺
『…Aは渡せない。』
中島
『…そこをどいてくれよ!!!!』
その一瞬に光る物が見えて
『翔太…危ない!!』
渡辺
『えっ…』
庇うようにして私のカラダが
それを受け止めた。
中島
『…!!!!』
渡辺
『A!?』
『あ、、』
目黒
『先輩!?」
『目黒…くん…』
中島
『なんでここに、、』
目黒
『大丈夫ですか?
救急車呼びますから。』
中島くんはその場に崩れ落ち、
翔太は見たことがないような顔で
私を見て泣いている。
864人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杣クリーム | 作成日時:2021年1月10日 0時